お肌の働く細胞たち!(ECM製剤やPN製剤についても)
2025.03.31
こんにちは! ゆかスキンクリニック院長の青木由佳です。
今回は、お肌のECM製剤とPN製剤の違いについて、できるだけわかりやすくご紹介したいと思います😆
以前から「ECMって何?」「どんな働きをしているの?」と聞かれることが多くって。
私は『はたらく細胞』が好きで、あんなふうに難しい医学をわかりやすく伝えらえたらなぁ〜とずっと思っていたので、今ChatGPTの力も借りて、お肌(特に真皮層)で働く細胞たちをイラストにして、さらに!漫画にしてみました。
絵を組み合わせたりするのはけっこう大変でしたが、良いものができたと思います◎
まずは紹介イラスト〜
ECMとは?
ECMとは? ECM(細胞外マトリックス)とは、細胞の外側に存在する構造体で、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが含まれています。これらは、肌のハリ・弾力・潤いを保つためにとても重要な成分です。
ECMは線維芽細胞が合成していて、常に「壊される→新しく作られる」という代謝サイクルを繰り返しています。
しかし、加齢や紫外線、炎症などの影響でECMは破壊され、線維芽細胞自体も元気がなくなってしまい、修復がうまくいかなくなります。
この結果、シワやくすみの原因になるんです。
線維芽細胞とは?
線維芽細胞って? 線維芽細胞は、ヒアルロン酸やコラーゲン・エラスチンなどなど、ECMを生成してくれている大切な細胞!
しっかりとしたECMに囲まれて、周囲から適度に引っ張られているときがいちばん元気に働いてくれます。
でも、ECMが減ってしまうと、引っ張る力(テンション)が弱くなって、線維芽細胞の働きも鈍くなります。
その結果、コラーゲンやヒアルロン酸の産生も減り、さらにECMが減っていくという「負のスパイラル」に……。
ECM製剤とは?
ECM製剤とは? 当院で使用しているECM製剤は、基本的にヒアルロン酸とアミノ酸(+ペプチド)をベースとした製剤です。
例:
- スネコス(低分子ヒアルロン酸+アミノ酸6種)
- スネコス1200(高分子ヒアルロン酸+アミノ酸6種)
- ジャルプロ(低分子ヒアルロン酸+アミノ酸4種)
- ジャルプロヤングアイ(ヒアルロン酸※分子量非公開+アミノ酸7種+ペプチド3種)
- ジャルプロスーパーハイドロ(ヒアルロン酸※分子量非公開+アミノ酸7種+ペプチド3種)
これらは、失われたECMの代わりとなって線維芽細胞を適度に引っ張って元気にしたり、新たなコラーゲンなどをつくるための“材料”にもなります。
PN製剤とは?
PN製剤とは? PN製剤(当院ではリズネを使用)は、線維芽細胞自体に働きかけて、細胞を“元気にする”タイプの製剤です。
いわば線維芽細胞の“栄養”のような存在。ECM製剤とは違ったアプローチで、肌のハリや弾力の回復をサポートしてくれます。
ECM製剤×PN製剤
ECM製剤とPN製剤は、それぞれアプローチが異なるため、併用することで相乗効果が期待できます!
そのため、当院ではスネコス/ジャルプロとリズネをブレンドして使うこともおすすめしています◎
POTENZAやピコフラクショナルとの併用も◎
POTENZAやピコフラクショナルとの併用も◎ POTENZAやピコフラクショナルなどの“破壊”系治療は、肌の再生スイッチをONにしてくれる施術ですが、再生には“材料”も必要です。
そんな時にECM製剤やPN製剤を組み合わせると、肌の修復と活性をさらに後押ししてくれます。
こちらが漫画です↓
当院ではECMが比較的しっかりしている方で毛穴や赤みが気になる人にはPN製剤を、
こじわや肌のくすみが目立つ・はり弾力が少ない(=真皮のヒアルロン酸がすくない)方にはECM製剤をおすすめしています!
ECM製剤とPN製剤の違いがわかりやすく理解できたら何よりです!
お肌のハリツヤを取り戻したい方、くすみが気になる方、紫外線ダメージでお肌が傷んでいると感じる方は、ぜひお気軽にご相談くださいね!