美肌の秘訣は「弱酸性」!お肌とpHの関係とは!
2025.09.12
こんにちは!ゆかスキンクリニック院長の青木由佳です。
当院では、外側からの美容治療と内側からの栄養治療を重視していますが、
いうまでもなく!もちろん!「スキンケア指導」もとても大切にしています!
患者さまからも「いままでどこの皮膚科でもそんなスキンケア指導はしてもらえなかった」と驚かれることがあります。
実際、お肌の悩みのベースには 慢性炎症 が潜んでいることが多く、毎日のスキンケアが知らず知らずのうちに炎症を作り出してしまっているケースも少なくありません。
そのため、せっかく治療をしても 間違ったスキンケア を続けていると効果が出にくくなることもあります。
逆にスキンケアを見直すだけで炎症が落ち着き、お肌がきれいになり、クリニックでの治療効果も高まります。
最近は美肌成分や美白成分に優れたスキンケアも多く、なかなかクリニックに通えない方でもスキンケアをこだわることで肌質改善は十分に可能です。
当院では、
- スキンケア
- 内側から支える栄養治療
でお肌の土台を整え、さらに - クリニックでの治療で確実に変化を出すこと を大切にしています。
【健康なお肌は「弱酸性」】
私たちのお肌が健康で美しく保たれるために欠かせないのが、弱酸性 です。
お肌の表面は通常 pH4.5〜5.5程度の弱酸性 に保たれており、この状態が続くことで…
- 悪玉菌(黄色ブドウ球菌など)の増殖をブロック
- バリア機能を強化(脂質構造の安定)
- ターンオーバーが正常化し、酸性酵素が活性化
といった働きが期待できます。
つまり、弱酸性はお肌を守る「土台」なのです。
【アルカリ性に傾くとどうなる?】
一方で、お肌がアルカリ性に傾くとトラブルが起こりやすくなります。
- アトピー・ニキビ・乾燥肌:pHが上昇
- かゆみ:pH上昇で悪化
- 炎症や慢性的な肌荒れが悪循環に
さらに、年齢とともに pHを調整する力 が低下するため、大人になってから「肌が荒れやすい」と感じる方も少なくありません。
【洗顔や手洗い時の注意】
石鹸は pH9の強アルカリ性。
皮脂洗浄や除菌効果は高いですが、肌にとっては刺激が強くなります。
健康な肌なら緩衝作用で徐々に弱酸性に戻りますが、実はその回復には 約6時間 かかると言われています。
特に以下の方は注意が必要です。
- 乳児(緩衝システムが未熟)
- 高齢者(緩衝成分が減少)
- アトピー・ニキビ・乾燥肌など肌トラブルがある方
頻繁に石鹸で洗ったり、アルカリ性の強い洗浄料を使い続けると、常にアルカリ性に傾き、バリア機能が落ちてしまいます。(手洗いも然り)
【pHを守るスキンケアのコツ】
敏感肌やトラブル肌の方は、次のポイントを意識しましょう。
- アルカリ性の強い洗顔料(一般的に固形石鹸)を控える(←特に洗顔後つっぱりを感じる方!)・弱酸性の洗顔料を使いましょう!
- pH4〜5程度の弱酸性製品を選ぶ(ゼオスキンのトナー・エムディアさんのMLAはお肌を弱酸性にするトナーです!)
- 洗顔後はすぐに保湿する
- 洗いすぎない
こうした日常のケアが、肌を弱酸性に保ち、トラブルを防ぐサポートになります。
【当院で大切にしていること】
当院では「治療だけ」ではなく、スキンケア指導 をとても重視しています。
いくら美容成分や美白成分を取り入れても、
まずは「お肌の土台」を整えることが先決。
- 洗顔の見直し
- pHを弱酸性に保つスキンケア
- 皮脂の酸化を防ぐ工夫
これらをご案内しながら、患者さま一人ひとりに合わせたケアを提案しています。
スキンケアはクリニックに来ていない時間の “自宅治療”。
毎日の積み重ねでお肌の炎症を抑え、治療効果を最大限に引き出しましょう。
スキンケア難民のかた!ぜひご相談ください☺️