院長ブログ

当クリニックでは、患者様お一人お一人の肌の状態に真剣に向きあい、
健康で美しいお肌づくりをサポートいたします。

スキンブースター、特にPN製剤(サーモン)とPDLLA(ジュベルック)について!

2023.12.19

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こんにちは!ゆかスキンクリニック院長の青木由佳です。

もう年末ですね!一年が本当にあっというまに過ぎていってしまいますね。

なかなか日々の診療に忙しく、自分のお手入れをしている暇もなくしばらくずっと放置していたら

口周りのゆるみが気になってきて、がっつり自分メンテナンスを行いました!内容はHIFUとダイヤモンド(ノーニードルRF)そしてショッピンングスレッドを頬と顎下に40本、目の下にダーマスプリングアイ。(さすがに自分でコグ付きスレッドはできないので、コグ付きスレッドはまたの機会に)目の周りにはかなり強めにニードルRFをあてて、上瞼と下瞼の引き締め!!!!

お顔全体とくに口横がしっかりひきしまり、とっても満足。先生綺麗になったね!やせた?とか何かした?とよく聞かれます。

特に目周りのニードルRFは実験的にかなり強くしっかり当てたのですが(痛かった😢)目がぱっちりしたようで、目の手術をしたのか疑われたりします😅通常のポテンツァでも目周りは当てているのですが、目元のひきしめ目的でしっかり強めに当てるのもよいかもとドクター施術でのメニュー化を検討しています。

 

さてさて、本日はスキンブースターについて。

ここ数年はスキンブースターと呼ばれるような、お肌に栄養をあたえたり、刺激を与えてコラーゲン生成を刺激するような

お薬がたくさんでてきました。当院ではサーモン注射とよばれるPN(PDRN)製剤のPlinestやリジュランi,リジュランS、そして非架橋ヒアルロン酸と6種類のアミノ酸製剤のSUNEKOS、PDLLAと呼ばれるポリ乳酸からなるジュベルックとレニスナを採用しています。

それ以外で有名なものだと非架橋ヒアルロン酸とアミノ酸製剤のジャルプロや高分子と低分子のヒアルロン酸のハイブリッド製剤であるプロファイロやボライトがあります。

 

最近は特にPN製剤やPDLLA製剤ジュベルックが話題ですね!!!

先日韓国に行った時もリジュランが美容外科・皮膚科だけでなく、街中でも大々的に宣伝されているのを見ました。韓国といえば、アグレッシブな治療で効果を出すという印象がつよかったのですが、最近は韓国の患者さんもマイルドなダウンタイムと自然な仕上がりを求める方が増えているそうで、リジュランが人気だそうです。

リジュランはもうだいぶ前に日本に入ってきていて、一時期少し話題になったのですが、その後は細々とされているような印象なのですが、私はこのリジュランをはじめとするPN(PDRN)製剤が大好きで、開院以来ずっと置いています。

そもそも、最初にリジュランが入ってきた時、やはり新しいものって少し様子をみないと危険なので、すぐには手を出さないようにしているので、私はリジュランをずっと使っていなかったのですが、あるとき、患者さんがいままでやった治療の中で『リジュランが一番よかった』とおっしゃってたことがあって、それほどのものとは!!!!と思い、文献なども検討したところ、糖尿病の潰瘍や整形外科の再生医療の分野での文献がいくつかあり、効果も安全性も問題なさそうなので導入いたしました。そしてリジュランならではの皮膚の創傷治癒効果を感じて、ずっと使っています。

リジュランはなんといってもやはり創傷治癒や抗炎症効果、そしてコラーゲン生成効果が相まって、傷んだ肌の再生にとても良いです。リジュランSはリジュランシリーズの中でも粘度が高く、注入した場にとどまりやすいので、刻まれたシワの修復にとてもよく、額や眉間の刻まれたしわ。これなかなか治しにくいのですが、ボトックスやヒアルロン酸と一緒に刻まれたしわの直下にリジュランSを2-3回いれていくとかなり浅くなります。

リジュランアイはリジュランの中では広がりやすく目周りなどボコ付きが目立つきやすいところに打ちやすい製剤です。

目の下の小皺や目尻の皺などが目立つひとに使用することが多いです。

プリネスとはリジュランと同等の製品になるのですが、リジュランアイとリジュランSが1ccなのに対して、こちらは2cc

の製剤になっているので、顔全体いろんなところに入れたい時はこちらが良いです。シワや肌質やバリア機能が弱いところ、ニキビ跡などにおすすめです!私はヒアルロン酸+アミノ酸製剤以上に炎症をおさえたり、傷を修復する効果が強いかな、という印象です。

それに対してポリ乳酸PDLLA製剤ジュベルックはどうかというと、PDLLA製剤ジュベルックは確かにすごく効果が高い!!!

『Poly-D,L-Lactic Acid Stimulates Angiogenesis and Collagen Synthesis in Aged Animal Skin』

という文献で、PDLLA,PN製剤そしてカルシウムハイドロキシアパタイト(いわゆるレディエッセ)を比較していましたが、こちらによるとやはり、PDLLAがコラーゲン生成が一番強いようでした。

じゃあ、全てPDLLAでいいんじゃない?!と思うところではあるのですが、PNはどちらかというと抗炎症効果とか細胞にDNAの原料を供給して創傷治癒をうながしていくような癒し系スキンブースターに対し、PDLLAの効果の機序としては、PDLLAという異物が体に入ることで起きる異物反応を利用しているので、異物反応が強く出過ぎるとアレルギー反応のような反応がでたり、しこりなどができる可能性があります。

なので皮膚の薄い目周りにはむいていません。ジュベルックやレニスナはそのような反応がでにくいように改良された製剤ではあるし、PDLLAやPLLAという素材は生体内で吸収される素材で体内に留置される医療材料として長らく使用しているものなので、危険だとはおもっていないのですが、慎重につかう必要があるなと思っています。

目周りなどの皮膚が薄いデリケートな部位や、まだアクティブな炎症があるケース、優しくお肌を癒し作ってい期待場合にはPN製剤がよいし、しっかり刺激してお肌を活性化させたいとき、少しお肌にボリュームを出したい時、なかなか手強い毛穴やニキビ瘢痕にはPDLLA製剤がよいかな思っています!

そして、熱をいれていく美肌治療と、熱を入れないスキンブースター系の治療を組み合わせるととても効果がよい!という話をカスタマイズ研究会の黄先生も語っていらっしゃいました。時期やレーザーの選択にもよりますが、熱を入れていく美肌治療はどうしても1ヶ月後でも炎症後色素沈着や赤みがまだ遷延している場合もあり(当院では毎回アンテラでチェックしています)、そういうときにまた熱を入れていく美肌治療をしていくと炎症が遷延してしまうことがあるので、熱を入れる美肌治療とスキンブースターのような熱をいれない美肌治療を交互にやっていくとよいよ。ということなのです。

スキンブースターは注射でいれていくので、どうしても痛みが苦手だよ、という方にはブロック麻酔や笑気麻酔も用意していますので、ぜひ、ご相談くださいね!

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