栄養療法のセミナーに参加してきました。
2023.07.04
こんにちは。ゆかスキンクリニック院長の青木由佳です。
ゆかスキンクリニックは2023年7月日本橋から日比谷に移転します!
日本橋での診療は7月15日(土)まで、日比谷での診療再開は7月21日(金)からになります!!
適時ご案内はしていますが、お間違いのないようお気をつけください。
さてさて移転準備に追われる毎日なのですが、先週末は栄養療法の勉強会に参加してきました。
当院でも扱っている『メタジェニクス』さん主催のセミナー。
メタジェニクスさんは栄養療法の要でもある、『腸』を回復させたりサポートする製品が多く
私もよく使用しています。
セミナーの最初に、栄養療法の大重鎮、溝口徹先生から栄養療法をはじめた経緯などのお話しがありました。先生の奥様が原因不明の体調不良になり、いろんな治療を試したけれどなかなか治らず、栄養医療に出会い、その素晴らしさに気づき栄養療法を専門とするクリニックを立ち上げるにいたったというお話しでしたが、当時はまだまだ全く理解されず、閑古鳥が泣いていたそうです。
栄養療法をされている先生のほとんどがそうなのではないかと思うのですが、私も栄養療法にすくわれた一人です。若い頃からずっとあった体の不調、気分の変動、ありたい自分でいられないことからくる自己肯定感の低さ。生きているだけで大変でした。本当に当時はつらくって今でも当時のことを思うと泣けてしまいます。それから色々ありましたが、最終的には栄養療法にであい、最初は半信半疑でしたが少しずつ実践していくことで、いまではすっかり元気に毎日を楽しく過ごしています。
いまから当時を振り返ると当時の自分が『自分自身』に問題があるのではなくて、『自分の栄養状態』に問題があっただけなんだぁとつくづく思います。(当時の血液検査は全く問題ないとおもってたけれど、思い返すととにかくどの値も低くって、ほんと色々たりてなかったんだと思います)
溝口先生をはじめとする先生方が、栄養療法の道を切り開いてくれたから、私は出会うことができて救われました。最初は本当に理解されず、辛いこともたくさんあったと思います。でも信念を突き通し今までやってこられた溝口先生の意思と覚悟と献身に感謝です。
私自身は先生のように新しい道を切り開く力はなくても、原因不明の不調になやむ患者さんに足元を少しでも照らす灯火のようになれたらよいなと思っています。
私は皮膚科・美容皮膚科医として働いていますが、お肌は心身の鏡とも言われていて、
いまでは腸×脳×皮膚相関といって、腸と皮膚脳は密接にかかわっていることがわかっています。
ストレスがかかったり、体調が崩して免疫が落ちると湿疹がでたり、蕁麻疹がでたり皆さんも経験しているのではないでしょうか。そして皮膚に不調があると気分も上がりません。。。
慢性的な肌荒れやにきびの原因もそういったことが多く私は一般的な西洋医療での治療ももちろん大事だけれど、『慢性』の疾患にたいしては体質改善として栄養療法をつかうのも大事だと思ってます。もちろん根本の遺伝的原因などはかえられませんが、いまではエピジェネティクスというのがいわれていて、生活習慣により発現する遺伝子が変わることがわかってきています。私自身も栄養療法や漢方、食事指導などを取り入れることで、いままでよりもうまく治療ができるようになったことを実感しています。
最近ではファーストフードや加工食品、精製された糖質のペットボトル飲料や、カフェイン飲料などいままでとは違う食生活やライフスタイルになってきています。それらによって知らず知らずのうちに体調不良になっている人も多い。『ヘルシー』だとおもっている食事が全然『ヘルシー』じゃないこともよくありますよね。本当に食べ物は奥が深い。
ゆかスキンクリニックではお肌の不調やエイジングをきっかけに、自分の体をつくる自分が食べるもの、運動や睡眠などの生活習慣についてあたらめて考えてもらえたらなぁと思っています。
なにより、不調が改善されてパフォーマンスがあがると毎日が楽しい。
お肌もつやつやで心もはれやか!そしてそれがひいては健康寿命をのばすのではないかと思います。
久しぶりに熱く語ってしまいました。
美容治療も栄養療法も私自身を救ってくれたもの。それらを自分の仕事にできて私は本当に幸せものだと思います。苦しかった時代もありますが、それらがつながって今があることに感謝。
そして医師として成長できるのは患者さんがいるからこそです。本当にありがとうございます。
感謝の気持ちを忘れずに、精進をつづけたいと思います!