IMCASパリに参加してきました!
2023.02.02
こんにちは。ゆかスキンクリニックの院長 青木由佳です。
先週は少しお休みをいただいて、パリで行われていたIMCASという国際学会に参加してきました。
IMCASパリは美容の国際学会の中でも最大規模で、コロナにより海外渡航の制限もだいぶ緩くなってきているからか、
世界各国から美容のドクターや業者さんがあつまり大盛況で、すごい人数でした。
学会は3日間だったのですが、診療が終わってから深夜のフライトで旅立ち、3泊6日というかなりの弾丸スケジュール!で体力的に不安でしたが、メラトニンやNB-X,DHEA などのサプリメントのおかげもあって乗り越えられました。
IMCASは、、、、楽しかったしとっても勉強になりました!!!
というのも、美容治療はおおまかな主流の傾向はあるものの、国や地域によって導入されている薬剤や機械が大きくちがっていたり、
文化によって求められている治療・ニーズが異なっていて、日本で流行している治療も世界的には『なにそれ・・』みたいなこともよくあるのです。日本は韓国の情報や製品・機械などが比較的入ってきやすいんですよね。
他の国の現状ってあまり見えてこないところなので、国際学会に参加することで、世界的にみた美容皮膚科の現在地みたいなものがみえてきた気がします。
いろんなセッションがありましたが、その中でも面白かったのは、『スレッド』、『女性器の若返り』、『肝斑』、『にきび瘢痕』『ニキビ痕』『エクソソーム』などでしょうか。お尻の形成や唇のヒアルロン酸などもなかなか勉強になりました。
スレッドは、ちょっと前に韓国のテススレッド研修でも学んできた『ブロウリフト』も取り上げられており、スレッドによる『ブロウリフト』も
人気になってきている様でした。
『肝斑』はアジア圏のドクターの方が得意なのかもしれませんね。日本ではもはや定番中の定番の『トラネキサム酸』に関しての話しや、
先日のAMWCの学会でもよく言われていた真皮表皮の境界部分 DEJの再生をするのが大事、老化した細胞を除去していくのにもニードルRF(当院だとPOTENZA)やPDRNの注射などがよいという話がでていました。
にきび瘢痕に関しては、サブシジョンやPLLAでコラーゲン増生を図るのが良い様です。
最近注入することでコラーゲン生成を刺激しECMを再構築する製品が色々とでています。
非架橋のヒアルロン酸、アミノ酸製剤、PDRN、PLLAなど。
その使い分けについて悩んでいたのですが、マレーシアで有名な先生に直接質問させてもらい、私の中のうまく整理することができました。
結論やはり、にきび痕に行っているサブシジョンはにきび瘢痕がまだ赤みがあったり、傷の回復が十分にない状態であることも多いし、サブシジョン自体で剥離し傷を作ることをかんがえると、やはり併用する薬剤はPDRNがよいなと思いました。
しかしながら、コラーゲン生成という側面ではPLLAが強力であり、凹みを膨らませていくという意味ではPLLAもとても良さそうです。
なので、やはりPOTENZAの水光でMaCoom(PLLA)をいれていくというのも大事なようです。
より強いコラーゲン生成という意味ではPLLAを直接皮下に直接入れるのもよい印象でした。が、PLLAはその刺激で皮下にだまだま(異物瘢痕)ができてしまうリスクがあるので、韓国では皮下にいれることは禁止されているそうです。(表面から満遍なくいれるマックームは細かく分散されているので問題ない)濃い濃度でなければ問題ないようですが、、、
韓国ではPDLLAというPLLAの中でも粒子が丸く刺激が少ない製剤は禁止されていないとのことでした。
日本でもこちらのPDLLAははいってきて一度導入も考えたことがあるのですが、より強いコラーゲン刺激という意味で
導入を再度検討したいなぁと思っています。
こちらに書き表せないくらいたくさんのことを学んできました。学んできたことをまた診療に生かしていきますね!
またIMCASで学んだことも少しずつブログでお伝えできたらと思います。