院長ブログ

当クリニックでは、患者様お一人お一人の肌の状態に真剣に向きあい、
健康で美しいお肌づくりをサポートいたします。

外出自粛中のメンタルケアについて

2020.04.20

テーマ:

東京日本橋 ゆかスキンクリニック 院長の青木由佳です。

新型コロナウィルスの感染拡大にともない、外出自粛が要請されているいま、友人知人との時間がなくなったり、趣味の時間がなくなったりして、
精神的に疲れてしまっている人が多いように見受けられます。

私自身、もともと、おうち大好き人間で、山や旅行にそしてトレーニングに出かける以外はあまり出歩かない方なのですが、
それでも、外出自粛となり、友人知人と会わなくなり、ジムやプール、そして大好きな山にもいけない、となって、精神的にまいってしまうこともあります。

そんな今、私がこのブログで発信できることは何かと考えて、お家でのメンタルケアにも関わる、『気』の異常について書こうと思います。

東洋医学の世界では人は『気』というエネルギーで生命活動を行なっています。

『気』はもともと生まれ持ってきた分と、私たちが食べ物を食べて胃腸から吸収されて新たにつくられてできます。
なので、胃腸の調子が悪くて、ちゃっんと栄養が取れていないと、大事な『気』が作れませんので、
『気』がたらなくなると、元気がでない=『気虚』という状態になります。

外出制限はあるとはいえ、スーパーは空いているし、家での時間も増えているので、せっかくなら添加物いっぱいのインスタント食品ではない、美味しい栄養価たっぷりの手作りご飯を食べたいですね♡
腸の炎症を抑える観点からいうとグルテン(小麦)フリーとカゼイン(ミルク)フリーもできればしてもらいたいところ。

漢方薬でいうと、元気を補う『人参』や、気が漏れ出るのを抑えてくれる『黄耆』などがはいったお薬を処方することが多いです。
私がよく使うのは『補中益気湯』。人参や黄耆の他、なつめや、生姜、蒼朮、当帰、柴胡、甘草、升麻が入っています。
お腹の調子をととのえてくれて、元気をおぎなってくれます。
柴胡はストレスに、そして升麻は気分を持ち上げてくれるような作用もあり、疲れて元気のない人にうってつけ。
免疫をあげる作用もあり、インフルエンザの予防にもよいと言われています。
私も疲れたな、風邪引いたら困るな、と思った時は、こちらのお薬を早めに飲むようにしています。

太陽の光は幸せホルモンのセロトニンの合成を助けてくれるので、お天気が良い日はしっかりと太陽の光を浴びましょう。
太陽の光をあびることでビタミンDも合成されて免疫アップも期待できます。

また『気』は正常であれば身体中を巡ってエネルギーを行き渡らせているのですが、この巡りに異常がおきて滞ってしまうと『気滞』がおきます。
いま多くの人はこの『気滞』に悩んでるのではないかな、と思います。
気が滞ると気分が滅入ってしまったり、なんとなくもやもやしたり、お腹に空気がたまって苦しくなったり、喉に空気がつまるような違和感がでたりします。
『気』巡らせるには運動をするのがとても大事。
外出自粛で運動量がへっているのも『気滞』の原因かもしれません。
最近はウォーキングやランニングしている人が増えている印象ですが、
ソーシャルディスタンスをしっかり取りながらのをウォーキングやランニングや、おうちでのエクササイズもしっかりとしましょう。

漢方では『気』を巡らせるのには、『桂枝』=シナモン や『蘇葉』=紫蘇 などのよい香りのする生薬たっぷりのお薬を使います。

喉の違和感があるような、神経が張り詰めているタイプの方には『半夏厚朴湯』
お湯にとかし飲むと、良い香りがしてとっても美味しい! 私も時々この半夏厚朴湯のお世話になるのですが、香りを嗅ぎながら味わって飲むと
心がほぐれるような効果を感じます。
気分が塞いでうつっぽい、ときには『香蘇散』 こちらも香附子(コウブシ)、蘇葉(ソヨウ)、陳皮(チンピ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)
と香り高い生薬で構成されています。

お家で対応するときも、チャイだったりペパーミンントティーなどのハーブティーを楽しむとか、アロマセラピーなどで良い香りを楽しむことでも、
気が巡りますよ♡

またストレスで交感神経がはりつめていて寝れないか、ストレスでイライラする。 場合にはストレスを和らげる作用のある『柴胡剤』をよく使います。
比較的体力のある人には『柴胡加竜骨牡蛎湯』 哺乳類の骨や牡蠣の殻などのカルシウムがたっぷり含まれていて、交感神経の緊張をやわらげてくれます。これの体力があまりない人バージョンが『桂枝加竜骨牡蠣湯』がおすすめ。

サプリメントでいうと緑茶から抽出されて『テアニン』という成分がリラックス作用があってとってもよいです。(ドラッグストアなどでもうっていますよ)
私も夜寝る前とかにつかったりします。

そして、気がうまく巡らないと、しまいに気が逆流してイライラするのが『気逆』

いらいらが強い人には『抑肝散』や『抑肝散加陳皮半夏』や『加味逍遙散』など、『柴胡』と気を巡らす『気剤』が組み合わさったものを処方します。

ストレスで交感神経が優位になると、呼吸が浅くなりがちで、横隔膜がしっかりと動いていないので、
しーっかりと深い深呼吸(鼻呼吸でね)をなんどか繰り返すと、副交感神経が優位になってくれますので、
イライラするときはひとまず、いろんなことを置いといて、ゆっくりと深くしっかり深呼吸を〜。

ヨガや瞑想などは呼吸をしっかり意識できるのでおすすめです。

ビフォアーコロナ、アフターコロナという言葉もでてきますが、
私はこの during コロナ(コロナの最中)に何をして過ごすかがとっても大事だと思います。
いつまで続くかわからない、この新型コロナウィルスによる影響。ですが、ずっとは続きません。
アフターコロナをより良いものにするために、今頑張れることはたくさんあるはず!

私もお出かけする機会が減った分、オンラインのコースをとったり、新しい分野の勉強をしたり、読みたかった本を読んだりして過ごしています。

また、普段あまり外食しないので、なかなか開拓できない近所のお店のテイクアウトを試すのを楽しみにしています。

大変な時期ですが、こんな時期でも、いやこんな時期だからこそ、いつもできないことを楽しんで、心も体も健全に、パンデミックを乗り越えましょう!

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