夏バテ対策
2019.08.08
こんにちは。ゆかスキンクリニック院長の青木 由佳です。
暑い夏ですが、みなさま元気に過ごしていますか?
暑さと湿度で、体の調子を壊している人も多いのではないでしょうか。
漢方的に『胃腸は乾燥を好み湿度を嫌う』とされています。高温多湿の日本では梅雨や夏にかけて湿度で胃腸が重たく、胃腸の調子を壊しがちです。
さらには、暑さにより冷飲食が増え、胃腸が冷えて胃腸の機能が弱ります。
胃腸は健康の要。胃腸で食べ物がしっかりと吸収されて、栄養素が身体で使われることで、
体の機能を維持したり、エネルギーを作ることができるのです。疲れている時、元気が出ない時こそ、胃腸の立て直しを行いましょう。
私が胃腸の機能を見るのによくするのは『舌診』
舌は粘膜で、食道や胃につながっており、胃腸の状態をよく反映しています。
あっかんべーと舌を出して、白い舌の苔が厚くついている場合胃腸の機能が弱っている可能性があります。
(薄く白苔がついている舌。酷くなるとこの苔がもっと分厚くなります!)
さらにさらに、悪化してくると黄色い苔が!
黄色い苔は『熱』のサインで、胃腸が弱って熱を持っているサインです!
(この方も夏バテが酷くて来られた方の舌)
では胃腸が弱っている場合どうしたら良いのか。
胃腸が弱っている時ほど、さっぱりした冷たいもの(冷た飲み物とかアイスとか、サラダとか)が欲しくなりがちですが、
冷飲食はさらに胃腸の機能を弱めます。冷たい氷が入った飲み物や、冷たいお食事は避けて、消化によいあたたかい食事を取りましょう。
スイカやトマト・きゅうりなどの夏野菜も火照った体を冷やすには良いですが、体が冷えている時はさらに冷やしてしまうので要注意です。
診察でも、舌は白い苔が出て、お腹を触るとすごく冷えている人が多い!!!
こういう方には温めて、胃腸の調子をよくする『六君子湯』や、水毒症状(お腹がチャポチャポするとかめまいとか)が強くて胃腸機能が弱っている人だと『茯苓飲』とか、お腹を立て直して元気を出してくれる『補中益気湯』などを処方することが多いです。
また暑さが苦手な人には『清暑益気湯』という漢方もあります。
私も夏バテしそうな時はお世話になってます!
胃腸の機能を立て直しながら、元気を作るにはやはり栄養素。
冷たいお素麺とかはさっぱりして食べやすいかもしれませんが、栄養素的にもタンパク質やビタミンが不足しがちになってしまうので、夏でもバランスよく肉類・魚類・豆類やお野菜をしっかり取り入れたいですね。
夏ばての代表的な食べ物、『うなぎ』はエネルギーを作るのに不可欠なビタミンB群のほかビタミンA・D、EPA/DHAという良質な脂質もいっぱい。夏の暑さを乗り切るために『うなぎ』を食べる習慣はなんと万葉集にも詠まれているのだそうです!
土用の丑の日は過ぎてしまいましたが、お疲れ気味な時は奮発してうなぎを食べるのも良いかもしれませんね!
ちなみに私の生まれ故郷である三重県津市は実はうなぎが有名でうなぎ屋さんがいっぱい。しかも結構リーズナブル。
(川が多くて昔は養殖してたらから、市民の日常食だったとか)私も実家に帰るとうなぎを食べるのを楽しみにしています。
ちなみに、東京にきて初めて食べたうなぎがふわふわで、びっくりしました。
私がうなぎを食べる機会があった、三重、名古屋、そして関西はうなぎといえば表面がパリッパリでなかがふわっとした炭火焼。東京は蒸しなのですね〜。 私はやはりパリっとした炭火焼のが好きですね!
先日お仕事で行った名古屋でいただいたひつまぶし♡
でもなかなか毎日のお食事に『うなぎ』は難しいので、同じくビタミンBが豊富な豚肉を使ったしゃぶしゃぶなども良いでね!
胃腸ケアをしっかりとして、冷えに気をつけて、栄養をしっかりとって、夏バテを乗り越えましょう!