院長ブログ

当クリニックでは、患者様お一人お一人の肌の状態に真剣に向きあい、
健康で美しいお肌づくりをサポートいたします。

遅延性アレルギーの検査

2019.06.21

こんにちは。

ゆかスキンクリニックの院長の青木由佳です。

皆さんはアレルギーの検査ってしたことありますか?

 

私は最近、牛乳とグルテンをできるだけ避ける食生活をしています。

海外ではスーパーで買う食品にデイリーフリー(乳製品フリー)やグルテンフリーって表記が食品についていたりするほど、

一般に広まっているのですが、乳製品や小麦で体調不良を起こしている人が意外と多いようなのです。

 

私は今まで小麦も乳製品も普通に食べてきたし、食べても苦しくなったり、蕁麻疹が出たりとか全くしないのですが(これは即時性の反応)、遅延性アレルギーの検査をしてみたところ、カゼイン(牛乳の成分)もグルテンも表を振り切る勢いで高かったのです。(涙)

(他にもいっぱい出てるけど)

そこで、可能な範囲で乳製品と小麦を避ける生活をし始めたところ、なんとなんと、体の重さがとれ、疲れにくくなりました!!!!!

調子が良いので、最近は自然と乳製品と小麦を避けるようになりました。

とはいえ、食べても死ぬ様な症状が起きるわけではないので、ストレスがたまらない程度には取っています。(笑)

 

アレルギー反応には、即発型であるIgE抗体と遅発型であるIgG抗体の2型あります。

保険でできる花粉症などの検査はIgE抗体調べる即時性アレルギーの検査。

IgEの反応は、アレルギーの原因に接触すると鼻水や、息苦しさ、じんましん等の症状がすぐおきます。

 

遅発性のアレルギーはアレルゲン(アレルギーを起こす原因)に接触して数時間〜数日たって慢性疲労や関節痛・頭痛・腹痛・

蕁麻疹や湿疹・むくみなどの症状がおきます。

遅発性のアレルギーIgG抗体を調べる検査は実はまだ賛否両論あるところで、日本アレルギー学会としては疑問視をしています。(ちなみに検査はアメリカの検査会社に依頼します)

その理由として、

①食物抗原特異的IgG抗体は食物アレルギーのない健常な人にも存在する抗体である。

②食物アレルギー確定診断としての負荷試験の結果と一致しない。

③血清中のIgG抗体のレベルは単に食物の摂取量に比例しているだけである。

④よって、このIgG抗体検査結果を根拠として原因食品を診断し、陽性の場合に食物除去を指導すると、原因ではない食品まで除去となり、多品目に及ぶ場合は健康被害を招くおそれもある。

(一般社団法人日本アレルギー学会 による見解)

 

ということですが、私も明らかに表に出るような食物アレルギーの症状を持たないので、『健常人』には入ります。

(というか遅延性アレルギーの症状は緩やかな人も多く気づいてない人も多いので、健常人と非健常人の境目が難しいんじゃないかと思うのですが、何を持って食物アレルギーを持たない健常人なのだろう??)

よもや自分にIgG検査で小麦と乳製品に反応が出るとは思いもよりませんでした。

でも実際除去してみると、どうもすこぶる調子が良い。

そしてそういう人がとても多いので、グルテンフリーやデイリーフリーという食生活をする人が現れてきている。

これをどう捉えるか、という所ですよね。

 

私はIgGのアレルギー検査は厳格なアレルギーの検査というよりも『自分の傾向をしる検査』『参考にする検査』という気持ちで受けられると良いと思います。そして、その数値が高い食物を除去や、減らしてみて自分の気になる症状が改善されればよかったね、ではその食物が原因だったのかもね、と。

私は、まさか自分に反応が出ると思っていなかったので、検査の数値をみて初めて小麦制限をやってみようという気になりました。それまではなかなか踏み切れなかったのですよね。で、結論やってみてよかった。

 

ただ検査代がそれなりにしますから、検査までは、、、と二の足を踏まれる方は、

まずは、食物アレルギーの代表である小麦や乳製品を2週間ほど除去してみて、症状がどうなるのかをみてみると良いのではないでしょうか?

ちなみに原因とされる食物を数ヶ月控えるとIgGの数値は下がり症状も出にくくなります。

見解の③にもあるようによく摂取する食べ物ほどIgGが上がるのです。

 

江戸時代中期の賢人 貝原益軒の『養生訓』の中に『同じ食べ物ばかり食べるな!』という言葉があります。

一つのものばかり食べるのではなく、いろんな種類の食べ物(できれば旬の栄養価が高いものが良いですね)を

腹八分目くらいで美味しくいただきましょうね!

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