ゆかスキンクリニックのニキビ治療
2025.10.16
こんにちは。ゆかスキンクリニックの青木です。
今日は当院で大切にしているニキビ治療の考え方についてお話しします。
<ニキビ治療は「スキンケア × 生活 × 栄養」から整えましょう!>
ニキビはお肌のトラブルですが、実は体や生活習慣の乱れのサインとして現れることが少なくありません。
肌治療だけ行って一時的に良くなっても、また繰り返してしまう方が多いのはそのためです。
ゆかスキンクリニックでは、
スキンケア・生活習慣・栄養・治療の4方向からトータルで整え、
「再発しにくい肌」を一緒に育てていくことを大切にしています!
STEP① スキンケアの見直し!
ニキビ肌のケアでまず大切なのは、
「肌バリア作りとお肌環境を整える」こと。
間違った洗顔やクレンジングが、ニキビを長引かせてしまうことも少なくありません。
🧴 クレンジング・洗顔
オイルやバームタイプは、油分が毛穴に残りやすく、詰まりや酸化の原因になります。
→ ニキビ肌にはオイルフリーのタイプ(当院だとエムディアのクレンジングジェル)がおすすめです。
石鹸洗顔はアルカリ性に傾きやすく、肌バリアを乱すこともあります。
→ 弱酸性の洗顔料(当院だとゼオスキンの洗顔料)でやさしく洗いましょう。
🩵Point:洗いすぎ注意!
ゴシゴシ洗うと皮脂を奪い、乾燥→皮脂過剰分泌の悪循環に。
泡立てネットでしっかりと泡立てたきめの細かい泡で(手で泡立てている人も多いのですが、必ず泡立てネット使用してください!この細かい泡が余分な油を吸着してくれます!)
“朝・夜の2回、泡で浮かせるように”が理想です。
💧 弱酸性で肌を整える
洗顔後は、お肌のpHを整える「弱酸性トナー」で中和することが大切です。
・バランサートナー(ゼオスキン)
・MLAトナー(エムディア)
お肌は本来、pH4.5〜6.0の“弱酸性”に保たれています。
この状態が、外からの刺激や細菌の繁殖を防ぐ「バリア機能」を支えています。
弱酸性トナーでpHを整えることで、
-
皮膚常在菌のバランスが整う
-
炎症や赤みが落ち着きやすくなる
-
その後に使う美容液や治療薬の浸透が高まる
といったメリットがあります。
つまり、弱酸性トナーは「お肌を落ち着かせるクールダウン+次のケアの準備」の役割を果たします。
刺激が少なく、敏感肌・ニキビ肌の方にも安心して使えるのがポイントです。
🌿 炎症を鎮める成分
ニキビ肌では「炎症を抑える」「酸化を防ぐ」ケアが鍵になります。
おすすめの成分はこちら:
- トラネキサム酸
- グリチルリチン酸
- CICA(ツボクサエキス)
- ビタミンC・E・A
- ナイアシンアミド など
これらは皮脂の酸化や赤みを防ぎ、炎症後の色素沈着を抑える効果もあります。
💄 メイクの注意点
リキッドファンデーションは油分・シリコンが多く、毛穴に残りやすい傾向があります。
ニキビ肌では、ノンコメドジェニック処方のパウダータイプが安心です。
摩擦を避けて、軽くのせるように仕上げましょう。
② 生活習慣を整える
お肌は「私たちの体調を映し出す鏡」。
食事・睡眠・ストレスなど、日々の習慣がそのまま肌に現れます。
🍫 食事
ニキビ改善のカギは「血糖とホルモンの安定」。
- タンパク質(肉・魚・卵)や野菜、良質な脂質(オメガ3)をバランスよく
- 乳製品や糖質の多いお菓子・飲料は控えめに(皮脂分泌を促すことがあります)
- 小麦(グルテン)はエビデンスは限定的ですが、控えることで改善する方が多いので 3〜4週間のグルテン控えてニキビが改善するかみることを提案しています。
🩵Point:GI値の高い食べ物(白米・菓子パン・甘い飲料)や乳製品(牛乳やホエイプロテイン)は血糖を急上昇させ、皮脂分泌を促進します。
食事バランスが整うと、ホルモンも安定し、肌トラブルが減りやすくなります。
😴 睡眠とストレス管理
睡眠不足やストレスが続くと、体内で**コルチゾール(ストレスホルモン)**が増加します。
コルチゾールはホルモンバランスを乱し、**男性ホルモン(アンドロゲン)**を間接的に増やすため、
皮脂分泌が活発になりニキビの悪化につながることがあります。
Point:
・睡眠は「時間」よりも「リズム」
・夜22〜2時は肌の再生ゴールデンタイム
・軽い運動や深呼吸もストレスホルモンを減らすのに効果的です。
③ 栄養状態のチェック
実は、ニキビの「土台」には栄養バランスが大きく関係しています。
よく見られる不足栄養素:
- 鉄不足(貧血):皮膚のターンオーバーが乱れ、炎症が治りにくくなる
- ビタミンD不足:免疫バランスが崩れ、炎症性ニキビが長引く
- 血糖コントロールの乱れ:インスリン上昇によりアンドロゲンが増え、皮脂分泌が活発に
👉 当院では血液検査で栄養状態を確認し、食事・サプリメントで整えるサポートを行っています。
“内側の調整”こそ、肌の安定の鍵。
④ 保険治療でできること
皮膚科では、保険で行えるニキビ治療薬も多くあります。
スキンケアと併用することで、より高い効果を発揮します。
💊 外用薬
・ディフェリン(アダパレン)
・ベピオ(過酸化ベンゾイル)
・エピデュオ(アダパレン+BPO)
・デュアック(クリンダマイシン+BPO)
これらは角質を整え、毛穴の詰まりやアクネ菌の増殖を抑えます。
赤みや乾燥が出やすい方も、塗り方の工夫(夜のみ・薄塗り)や保湿の見直しで続けやすくなります。
最近は刺激の少ない洗い流しタイプのBPO製剤も登場しています。
🌿 漢方治療
ニキビは「慢性疾患」として、全身のバランスと深く関わります。
体質に合わせて、
- 血行不良
- 冷え
- 胃腸の不調
- ストレス
などを整える漢方を組み合わせることで、肌だけでなく心身全体の調和を図ります。
「肌と体の両方を整える」のが当院のスタイルです。
⑤ 自費治療(必要に応じて)
症状の程度やお悩みに応じて、より根本的な改善や再発予防を目指す治療も行っています。
- イソトレチノイン内服:重症・再発性ニキビに。皮脂腺の縮小により根本から改善。
- ケミカルピーリング:毛穴詰まり・角質肥厚タイプに◎
- ニードルRF:炎症後の赤み・凹み、皮脂腺抑制にも◎
- 光治療(IPL):赤み・色素沈着・ニキビ跡改善に◎
それぞれのお肌の状態に合わせ、保険治療と組み合わせて行います。
💡 まとめ
ニキビ治療は、
スキンケア × 生活習慣 × 栄養 × 保険治療 × 自費治療
この5つをトータルに整えることが大切です。
ゆかスキンクリニックでは、
お一人おひとりの肌質・生活・体質に合わせて、
「その方にとって最適なニキビ治療」をご提案しています。
肌の変化を一緒に感じながら、
「もう繰り返さない肌」へ。
健やかな素肌を育てていきましょう✨