汗管腫の症例
2025.11.13
こんにちは!
ゆかスキンクリニック院長の 青木由佳 です。
今日は 汗管腫(かんかんしゅ)治療 のご案内です。
汗管腫は目のまわり、時には脇にもできる “ぷつぷつ”。
汗をつくる エクリン汗腺 が部分的に増殖することで生じます。
汗の多い季節に悪化しやすいのも、このためです。
稗粒腫(はいりゅうしゅ)と似ていますが、
稗粒腫のように白い内容物が入っているわけではありません。
皮膚の 下で汗腺の細胞が増えている のが汗管腫の特徴です。
そのため、治療は “表面を削る” のではなく、
皮膚の下だけに熱を入れて 増殖した細胞をピンポイントに壊す 必要があります。
当院では POTENZA の 1-needle(ニードルRF) を使用。
針で直接ターゲットまで届かせて、表皮へのダメージを最小限にしながら
汗管腫をしっかり焼灼していきます。
(同じ原理で行う AGNES〈アグネス〉という治療もあります)

(私の下手くそな図で書くとこんな感じ。従来のCO2レーザーは上から上さんしていくので皮膚表面のダメージが出てしまう。)
RF で壊された細胞は マクロファージ(お掃除役の細胞) が少しずつ分解します。
そのため、効果のピークは1か月よりも 2〜3か月後のほうが分かりやすい ことが多いです。
治療間隔は 2〜3か月あけて 行うのがおすすめです!
こちらは POTENZA 1-needle を4回 行った患者さまのお写真です。

まだ1ヶ月後なのでこれからさらに縮小してきます。
皮膚表面には針を刺すので、細かい点状の傷はつきますが、RF(高周波)は皮膚の“下”に熱を流す治療です。
そのため、表面へのダメージは最小限で、CO₂レーザーのように表皮を大きく削る治療と比べると ダウンタイムがかなり少ない のが特徴です。
治療後は 数日の赤み はありますが、
表面のかさぶたや強い色素沈着が出にくく、比較的日常生活に戻りやすい治療です!
実は麻酔も大事で、(治療部位のRFの流れをよくするという意味でも)注射の麻酔も行うので施術時の痛みはほとんどありません!
汗管腫でお悩みの方はぜひご相談くださいね!