院長ブログ

当クリニックでは、患者様お一人お一人の肌の状態に真剣に向きあい、
健康で美しいお肌づくりをサポートいたします。

美容医療・アンチエイジング国際学会 AMWCに行ってきました♪

2022.11.08

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こんにちは。ゆかスキンクリニック院長の青木由佳です。
先週末は美容医療・アンチエイジング国際学会 AMWCが開催され、行ってまいりました。

日本での開催は初めての国際学会です。

海外から来日しているドクターたちも多数いて、発表は日本語と英語で行われていました。

 

私は大学生の頃、大学から海外の医学部に研修に行ける機会があったのですが、

英語力がたりず行けなかったという苦い経験があって、それから、英語ができないせいで海外で学べる・生活できるチャンスなどを逃したくないという一心で、必死に英語の勉強をはじめました!

おかげで、まだまだ流暢とは言えないものの、英語に対する抵抗はだいぶなくなり、通訳なしでもだいたいは理解はできるようになりました。

今回は日本開催でしたが、おかげで国際学会にも抵抗なく行けるようになり英語でも情報収集できて

あの悔しい経験のおかげだなぁと思っています。

 

学会ではヒアルロン酸注入の塞栓を避けるためにはどういったことに注意すればよいのかや塞栓が起きてしまった時の対応について、手強い肝斑の治療についての講演を興味深くきかせていただきました。

ヒアルロン酸はやった直後から効果を実感できるし、変化も目に見えてわかりやすく、ダウンタイムも少ない人気の治療ですが、血管の中にヒアルロン酸が入ってしまうと、血流障害を起こして皮膚が壊死してしまったり、失明したりするリスクがあるのです。

いかにこういった不幸な合併症をおこさずに安全に行うかがとても大事です。解剖学的に血管の走行をまなび、危険な部位を理解した上で注入を行う、場所に応じて先が尖った鋭針と先がまるいカニューレを使い分け、しっかりと血の戻りがないかを確認しながら注入するのが大事です。私も解剖の本をみたり、実際に海外で解剖をしながら、適切な注入ができているかを確認するワークショップなどに参加したりしています!

起こさないようにするのが一番大事ですが、それでも実際起きてしまった場合の対処法も知っておくの大事ですね。以前働いていたクリニックでヒアルロン酸塞栓のマニュアルをつくったので、その時にかなり調べたことがあるのですが、以前推奨されていたことがいまは推奨されていなかったりで、勉強になりました。

 

また肝斑や色素斑のセッションは本当に勉強になりました。

肝斑は本当に悩ましくって、かなり良い線まで治療できてもまた再発してきたりするし、

治療の過程で濃くなってしまうこともある、難しい疾患なのです。

肝斑はメラノサイトというメラニンを作る細胞が機能以上をおこして、ちょっとした刺激で色をつくってしまっている状態と言われています。なので、この炎症を抑えるためにトラネキサムさんを内服したり、肝斑トーニングなどのレーザーをよわーく、よわーくあててメラノサイトを刺激せずにメラニンを除去していく方法などがとられていたりします。

ただこの『よわーく』の加減が人によって違うので、弱く照射してても肝斑が濃くなっちゃう例があったりして頭を悩ませるのです。

なかなか難しいのが肉眼でみたら良くなっているように見えても、アンテラなどの画像分析機でみると意外に

全体が濃くなっちゃっている人もいるんです。炎症後色素沈着なので保存的に待てばおちつくことも多いのですが。アンテラを使い始めて、こういった肉眼でみてもわからない変化を捉えられるようになり、早期に対策がとれるので、画像分析機の重要性を感じます。

難治性の肝斑は肌が傷んでいる人に多くて、血管拡張も伴っていたりしています。

なので、お肌自体を健康なお肌にもどすために、真皮層(とくに表皮と真皮の境目の部分)に働きかけて、メラノサイトの機能異常を回復させていくさせていくのが大事だという考えがでてきています。

私もずっと肝斑の人を観察してきていて、真皮層の立て直しがとっても大事だなーとおもっていて、

色素斑の改善というには少し遠回りになるけれど、肝斑に人には、ロングパルスヤグレーザーやマッサージピール、ポテンツァのニードルRFをおすすめすることが多いです。 リビジョンのDEJもまさしくこの表皮と真皮の境界部分を立て直すために開発された化粧品なので、DEJをおすすめすることも多いです。

今回の講演でも同じことをいっていて、肝斑に対してのニードルRFの効果の症例などを発表されていました。

やはり真皮層に対する治療をいれていくとその後の再発がしにくいような印象がありました。

 

井の中の蛙大海を知らず。開業をして自分一人で働いていると、知識が凝り固まってきてしまうので、

教科書や論文などできるだけ読むだけでなく、今後もこうやって学会などに参加して他のドクターとも交流しながら、最新に知見や考え方を身につけていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

学会はテスリフトの会社も協賛していて、テスリフトの開発医師、キム先生もいらっしゃっていました。

韓国の研修以来で2週間ぶり。帰ってきてからおさらいしたテスリフトの新しい手法についての質問などもさせいただきました。学ぶ→実践する→また学ぶの繰り返しですね!

より効果の高い糸リフトを実践できるようがんばります!

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