皮脂・オイルクレンジング・こってりクリーム!
2022.04.15
こんにちは!ゆかスキンクリニック院長の青木由佳です。
トラブル肌でお悩みの多くの方が脂漏性皮膚炎だなぁと思う今日この頃。
ゆかスキンクリニックでは診察の際に今のスキンケアについてお聞きします。
そして、なんだか油が酸化して油まけして炎症起こしているな、という患者さんはだいたい
オイルクレンジングやバームでメイクを落としてそのあと洗顔していないか、こってりクリームをたっぷり塗っていることが多いです。(私もにきびが多かった大学時代そうだった。私のニキビ はスキンケアだけの問題じゃなかったと思うけど。)
お肌の炎症が起きると、表皮の水分を保つ力がなくなり、からから乾燥しているので、あんまり洗顔したくないやこってりクリームを塗りたくなるのはわかるのですが、原因が皮脂や過剰な油の場合は、やはりしっかり油を除去してあげるのがよいです!
最近はYOUTUBEなどで、このスキンケアがよい!みたいなのを見られて、朝はお湯のみの洗顔とか、ワセリンのみのスキンケアなどをしている方もよくいるのですが、お肌は一人一人違うし、顔の部分によっても違うし(脂っこいTゾーンと皮脂腺がほとんどない乾燥しやすい目周りではケアの方法は違う)、季節によっても違う(秋冬は乾燥しやすいし、春夏は皮脂分泌が多くなる)。なので、このスキンケアが絶対よい!というよりは、自分のお肌の状態を把握して、その時に必要なケアをしてあげるのが大事!
とはいえ、自分のことは自分ではわかりにくい。自分のお肌の状態を勘違いしてしまっているひとも非常に多いです。
脂漏性皮膚炎の人も、慢性的な炎症のせいで、水分を保つ機能が落ちちゃっているので、表面がカサっとして保湿しても保湿しても乾燥を感じていて、自分は乾燥肌・脂性乾燥肌だと思っちゃっていることが多いのです。
そこで、こってり油を塗るケアとか、洗顔をぬいちゃうケアとか自分の肌に合っていないケアを継続して炎症が続いちゃう人が多い。
肌断食という言葉もよくありますが、確かに化粧品の成分でかぶれている人とか一回やめるという選択肢が必要になることもあるとは思いますが、化粧水や洗顔が無かった時代の人たちって多分みんな脂漏性皮膚炎だらけだったかと思う!
スキンケアというのはお肌をきれいに健康に保つために生まれた習慣です。
過度なスキンケアはいらないけれど、シンプルなスキンケアはどの年齢の方にも必要なことだと思います!
脂漏性皮膚炎がベースでトラブル肌になっている人の場合、まずオイルクレンジングやバームクレンジングをやめてもらう。
そもそも、トラブル肌の方達はそこまでこってり濃いメイクをしていないのでオイルやバームなどのクレンジングを使う必要性がないと思います。洗顔だけでも落ちるベースメイクなら洗顔のみで目周りだけオイルクレンジングにしてもらったり、
ミルククレンジングなどに変えてもらうよう指導しています。
脂漏性皮膚炎の方は基本的には皮脂分泌が多めなので、洗浄力がある洗顔やピーリング作用(AHAやBHA)のある洗顔がよいのですが(うちだとゼオスキン のエクスフォリエーティング。サリチル酸がはいっていてすっきり洗いあがらる)、炎症がずっと起きていたせいで敏感になっている人も多いので、最初は優し目の洗顔(うちだとゼオスキンのハイドレーティング)とかでおすすめする場合もあります。そして化粧水。乾燥がちの人は少しとろみがあるくらいでもOKだけどさっぱりめに仕上げて。
どうしても乾燥する場合は薄く乳液を重ねてもらいます。(冬とかもね)
油分を控えるケアをするだけでも、脂漏性皮膚炎が落ち着いてきて、お肌に水分が保てるようになり、
保湿力もましてきます。そしてずっと炎症がある人は赤黒ーいかんじで、くすんでいるし、お肌も全体的に少しむくんで、
むくみのせいでお肌がゴワゴワして毛穴が目立つっている場合も多いのですが、
くすみがとれるだけでなく、腫れがひいて少し小顔になり、毛穴も整ってきます!
ただ、皮膚科にいくと自分にあったスキンケアを教えてくれるかというと、、、、
スキンケアって健康で美しいお肌に大事なことだけれど、皮膚科医は化粧品・スキンケアプロダクトに詳しいわけではないんですよね。
私も正直もともと化粧品について全然詳しくはなかったのです。
自分が化粧品でかぶれるようになってから(エタノールでかぶれちゃうことが判明)成分をしっかり勉強しようと思い立ち、化粧品成分検定を受けたりして勉強しました。
さらにゼオスキン を使うようになって、スキンケアでこんなお肌が変わるということを実感して、スキンケアの大事さを日々感じます。
トラブル肌の方でスキンケアにお悩みの方は、是非一度診察にきてお肌を見させてください!