ヒアルロン酸注入の症例
2022.01.06
こんにちは。東京日本橋 ゆかスキンクリニック院長の青木由佳です。
あらためまして2022年もよろしくお願いします。
ゆかスキンクリニックは本日から診療がはじまりましたが、今日は雪!雪!雪!
お昼休みに用事があったのですが、吹雪いていてびっくりしました。
クリニック内も冷え込んでしまい、寒い思いをさせて申し訳ありません。(コロナ対策などで換気などを行うとすぐに冷えてしまう。。。)少しでも暖かく過ごしていただける工夫もしていきたいと思っています。
冷えは万病の元。私もだいぶ冷え性なので(以前よりは改善してはきましたが、まだまだ冷える)
自家製の生姜湯を飲んだり、血流をよくする漢方をのんだり、カイロをつかったり腹巻をつかったりといろんな手で対策をしています。
さて、本日もまたヒアルロン酸注入の症例写真ができましたのでご紹介させてください。
ヒアルロン酸注入はテレビなどで紹介される機会も多いので、どんな治療か聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。私たちの人体にもたくさん存在しているムコ多糖類とよばれる少し粘り気のある成分の一つであるヒアルロン酸を化学的に合成して、それを皮下に注入することで、凹んだところを持ち上げたり、ボリュームが足りないところのボリュームを足してあげる治療です。
ヒアルロン酸はもともと体内にある成分ということもあって、体内にいれて悪さをすることはほぼなく(ごく稀にアレルギーの人もいるという報告はある)、体内にあるヒアルロニダーゼと呼ばれる酵素で分解され、自然に吸収されてなくなっていきます。
なくなるというのは悲しいように感じるのですが、安全という意味では体内で代謝されてなくなるというのは異物としてのこり異物反応を起こさないので良いことです!
ヒアルロン酸注入に関する不安で一番多い声は、『顔がぱんぱんに膨らんでしまわないか?』ということなのですが、これは本当に治療するドクターのセンスと入れる量によります。
私もながらく美容医療にたずさわってきて、よくみてきたのは、『ヒアルロン酸注入依存』になってしまっている患者さんが多いということ!ヒアルロン酸っていれれば、即効性があって、すぐに変化がみられるので、嬉しいのです。
でも時間が経つとその状態に慣れてきてしまうし、もう減ってきたのではないかと不安になって、まだ全然減っていないのに短期間で注入を繰り返したいと言ってくる患者さんも多かったです。
ドクターとしては状態を客観的に判断して、『まだ残っているから、入れない方がよい』というべきで、私は結構このあたりは自分のポリシーをもってやっているので、かなり頑固に入れない方がいいと説得しますが、
(鼻とかだと入れすぎて、危険な状態になっている人もいる・・・)
患者さん自身が強く望まれることが多く、断るとかなり険悪な雰囲気になり怒らせてしまうこともあります。
なので、先生の性格にもよりますが、はいはいと入れてしまうところもあると思います。
幸いゆかスキンクリニックにこられる患者さまは、自然な仕上がりを望まれる方が多く、ヒアルロン酸を過剰にいれたがる人はいません!しかも、患者さんがのぞんでも、私は結構強く反対して止めますので安心してください(笑)
それでもどうしても、という方には十分な話し合いの上で対応します。それぞれの美的感覚もありますからね。
というわけで、ヒアルロン酸注入により、顔がぱんぱんにふくらんでしまわないか?という不安に関しては、
入れる量や、入れる場所を適切に行えば問題ないと思います。
本当に怖いのは、血管の中にヒアルロン酸が入ってしまう『塞栓』という状態です。
血管が詰まってしまうため、その血管が栄養する皮膚が死んでしまったり、目に行く血管に入ってしまうと『失明』という取り返しのつかない副作用が起こることがあります。怖いです。本当怖いです。(わたしかなりのビビリなので)
でも怖い怖い言ってるだけでは仕方がないので、、それを起こさないように、めちゃくちゃ勉強しました。海外に定期的に解剖の勉強をしに行ったり、文献をよんだり、万が一起きた時にどう対策するかをまとめたり。
そしてヒアルロン酸注入を行うときも最新の注意をはらって、血液の戻りがないか、皮膚の色の変化がないか、
強い痛みは生じていないか確認したり、危険部位には『カニューレ(鈍針)』という先が丸い針を使ったりしています。
ヒアルロン酸注入を希望される部位で多いのはやはりほうれい線!
当院でもほうれい線の治療として、ヒアルロン酸を希望して来院する方は非常に多いです。
ただ、ほうれい線を単にヒアルロン酸で埋めるだけで仕上げてしまうと、口周りがぱんぱんになってしまいます。
ほうれい線は若くても、骨格的にめだってしまっている人もいますが、多くはたるみにより、頬の脂肪がたるんで、ほうれい線が深くなってしまっている人が多いとおもうので、その方のたるみの程度にもよりますが、
私が一番最初にお勧めするのはHIFU(ソノクイーン)やスレッド治療(当院だとアンチグラビティスレッド やテスリフトソフト)です。それでもまだ残ってくるところにヒアルロン酸をうまく少量だけいれると、口周りがもたつくことなく綺麗に仕上がります!
こちらの症例もまさしくそれで、たるみの治療としてHIFU(ソノクイーン)と同日にヒアルロン酸(ジュビダーム のボリューマを1本1cc)使用いたしました。 HIFU直後なので、たるみの改善はこれから1ヶ月くらいにかけてでてきます。
そしてなぜか?当院では額のヒアルロン酸も人気です。私がすすめるから??(笑)
額は額に凹みがありシワが目立つ場合や、凹みが目立つ場合、ヒアルロン酸で丸いおでこにすると印象が良くなります!
額のヒアルロン酸はバランスよく入れるのが難しいんですよね〜。
できるだけ均一に広がるように深い層、骨膜という骨の膜の上に入れていきます。
全体に広げるようにいれていくので、ブロック麻酔という、額の感覚がなくなる麻酔の注射をして行います。
(基本的にヒアルロン酸注入は麻酔なしで行える程度の痛みですが、額はかなり痛いと思うので、注射の麻酔を行います!)
額のヒアルロン酸の症例がこちら
額って人にもよりますが2−3本くらい使いたいときもあるのですが、この症例はボリューマ1本で仕上げています。
私はヒアルロン酸入れすぎ反対なのと、たくさん入れると料金もかさむので、
できるだけ少ない本数で満足がいく結果だせるように、工夫して注入しています!
他にもいろんな治療したいですもんね。
ヒアルロン酸注入は1月の福袋キャンペーンにも入っています!
ご興味がある方は、まずご相談ください〜!
こんな私のブログを楽しみに読んでくれている患者さまも結構いらっしゃるようなので、
毎年いっていますが、ブログもマイペースに(いやもう少し更新頻度を上げて?)書いていきたいと思います。
年末にはボトックス の抗体についての文献を結構よんだので、そのあたりについても書きたいなぁ。
でもマニアックすぎてだれも興味ないかも!?