院長ブログ

当クリニックでは、患者様お一人お一人の肌の状態に真剣に向きあい、
健康で美しいお肌づくりをサポートいたします。

『私肝斑なんです。』の真実

2020.07.31

テーマ:

こんにちは。東京日本橋 ゆかスキンクリニックの青木由佳です。

今日、スタッフちゃんから『肝斑の薬だしてください〜』といきなり頼まれました!
ん?ん?ん〜?
あなた肝斑出るような肌質じゃなかったよね、ちょっと見せてみなさい!と
マスクをとって診察すると、、、

私『あ、赤い!!!それ、肝斑じゃなくて赤味だよ〜。皮剝けもあるし、トレチノインでも塗ってたんじゃないんの?』
スタッフちゃん『ミラミックス:トレチノイン 1:2で昨日まで塗ってました。でもね、茶色いんです!!!』
と、赤い色のせいだと納得しないので、秘密兵器 当院のお肌診断機のアンテラを使ってお肌をみせてみました。

<メラニン強調画像>

<ヘモグロビン(赤味)強調画像>

 

メラニン強調画像でぜ〜んぜん色素ありませんよね。一方ヘモグロビン(赤味)はすごく強く出てる。

ってことで、スタッフちゃんも自分の色が茶色の『肝斑』ではなく『赤み』だとようやく納得してくれました!

赤い色は茶色っぽくみえたりもするし、赤い色に茶色いシミがかさなると、本来のシミの色よりもすごく強調されてみえて

いたりします。患者さんでも自分の赤ら顔に気づいておらず『くすみ』や『肝斑』だと認識してる人もとっても多いのです!

正直『私肝斑なんです』と言われる初心の8割以上、肝斑じゃないことがほとんど。。(日焼けによるしみだったり、

ADMと呼ばれるあざだったり、赤みだったりが多いです。こういったものにトラネキサム酸はほとんど無意味です。

炎症抑えるから赤みには少しはきくかもだけど。)

ビタミンCやビタミンEは抗酸化作用が強いし私もよく出しますが、トラネキサム酸を無意味に処方している先生が

とっても多い気がします。

今回はトレチノインにより赤味がでているので、トレチノインをやめれば落ち着いてきます。

トレチノインもなにも使っていない人はお肌に炎症が潜んでいる可能性があります。

洗顔で顔を洗う時、顔をタオルで拭き取る時、メイクする時、また普段の癖などで顔を触っていませんか??

そういった『こする』行為をやめるだけでも赤味が落ち着きますよ。

また日本人は脂性肌の人が多いので、Tゾーンや頬周り、鼻周りに、過剰な皮脂のせいで脂漏性皮膚炎がおき、

炎症がおきているケースもよくあります。

脂漏性皮膚炎の対応はまたブログで記載しますね〜。

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