院長ブログ

当クリニックでは、患者様お一人お一人の肌の状態に真剣に向きあい、
健康で美しいお肌づくりをサポートいたします。

花粉症の時期のスキンケア

2025.03.14

テーマ:

こんにちはゆかスキンクリニック院長の青木由佳です。

3月も半ばになりだいぶあったかくなってきましたね。あったかくなってくると気になってくるのが花粉症。

だいぶスギ花粉が飛散してきているので、鼻水や涙が出てくる時期ですよね・・・

鼻や目は粘膜なのでより敏感に感じやすいですが、スギ花粉にアレルギーがある方はお肌にもアレルギー症状が起きていて、慢性的な炎症によりお肌のバリア機能が低下し、乾燥や赤み、かゆみなどのトラブルを引き起こします。『花粉皮膚炎』と呼ばれます😢

また、春のこの時期は黄砂や大気污染による影響で花粉症がなくてもお肌が敏感になってゆらぎやすい時期。
しっかり対策をして、健康で美しいお肌を保ちましょう✨

基本的な花粉皮膚炎の治療法

アレルギーを抑える『抗アレルギー薬』の内服とステロイドの外用薬が処方されます。

炎症は強いとお肌のバリアが回復せず炎症が長引いて、お肌にダメージが残ってしまうで、炎症が強い時には『ステロイド』をつかって速やかに炎症を抑えるのが大事です。ただ。漫然とだらだら使っていると『ステロイド』による副作用でお肌にトラブルが起きてしまう可能性があるので、

①炎症があるときは1日2回しっかり使う

②炎症がおちついて、症状がなくなってもまだバリアはできていないので、スキンケアをキチンとしながらステロイドは少しずつ減らしていく。

③1日2回、毎日つかっているのに改善がない場合は今の治療が適切なのか皮膚科医師と相談する。

ようにしてください!

花粉時期のスキンケア🌿

その① 洗顔はとにかく優しく。洗顔料の成分を見直しましょう!

洗顔料は「皮脂を落とす」目的で作られていますが、成分によっては必要以上に皮脂を奪ってしまうことがあります。また、石鹸素地を使用したアルカリ性の洗顔料は、一時的に肌をアルカリ性へ傾け、その後、弱酸性へ戻る過程で刺激を感じることも。

そこで大切なのが、肌のバリアを守りながら洗うこと
肌に優しい弱酸性&アミノ酸系の洗顔料を選びましょう🧐

 ✅ 肌に優しく洗えるアミノ酸系洗浄成分

  • ココイルグルタミン酸Na / TEA
  • ココイルメチルタウリンNa
  • ラウロイルメチルアラニンNa

👉 肌に必要な皮脂を残しながら、やさしく洗浄できる成分。乾燥や刺激を抑え、敏感肌にも◎。

 ✅ 低刺激で洗浄力を抑えたベタイン系洗浄成分

  • コカミドプロピルベタイン(Cocamidopropyl Betaine)
  • ラウラミドプロピルベタイン(Lauramidopropyl Betaine)

👉 刺激が少なく、マイルドな洗浄力が特徴。しっとり感を残しながら洗えるため、乾燥しやすい方におすすめ。

また洗い方もとっても大事! ゴシゴシ洗うとお肌のバリアが摩擦で削れてしまいます。しっかり泡立てた泡で優しく皮脂を浮かせるように洗って、洗顔後は清潔なタオルで、擦らずぽんぽんとお肌を包み込むように水分を拭き取りましょうね!

 

その② 刺激のある成分は避ける!

 ✅エタノール・レチノール・グリコール酸 など、刺激になりやすい成分は一旦お休み!
✅バリアが弱ったお肌には、低刺激なスキンケアがおすすめです。

その③ 抗炎症成分やバリア機能を強化する成分を補う!

 ✅抗炎症成分

  • グリチルリチン酸(甘草エキス) → 赤み・かゆみを鎮静
  • TPNa(トコフェリルリン酸Na) → 抗酸化&肌荒れ防止
  • エクトイン → 環境ストレス(花粉・PM2.5)から肌を守る

 ✅ バリア機能を強化する成分

  • セラミド(特にヒト型セラミド) → 乾燥・バリア低下を防ぐ
  • ナイアシンアミド → 肌のバリア回復&炎症鎮静

当院のスキンケアだとプラスリストアさんの『TPNaローション』が刺激が少なくて人気です!

またスキンフォニアさんのセラムバランスリペアセラムも、セラミドの他エクトインやナイアシンアミド、エクトインなどがはいっていて敏感肌・乾燥肌さんにとっても良い処方になっています!

花粉皮膚炎のときに美容皮膚治療について!

やはりお肌に炎症が起きているときはお肌に刺激になる治療は選択しにくいです。特にお肌を一時的破壊し再生を促す治療はこの時期はおすすめしにくい。。。

この時期はケアシスでお肌の炎症をおさせるPDRNを導入したり、PDRNの注射成分LIZNEをしたり、お肌の水分量をあげてバリア機能を上げるボライトなどの炎症をおさせたりお肌の炎症を抑えて回復を促す治療がおすすめです!

 

花粉症を和らげるインナーケア

👉 花粉症の症状は、外からの刺激だけでなく、体内の免疫バランスの乱れも影響しています。内側からのアプローチで免疫の過剰反応を抑えることで、花粉の季節も快適に過ごせるようになります!

その 1. 整腸剤(乳酸菌・ビフィズス菌)で腸内環境を整える

腸は免疫機能の約70%が集まる場所!!!腸内環境が乱れると免疫バランスが崩れ、アレルギー反応が強く出やすくなります。

お腹に良い菌を補って、腸内環境を整えましょう!

👉プロバイオティクス(菌そのものを補う)

  • 乳酸菌(Lactobacillus属):免疫調整作用があり、アレルギー症状の緩和に役立つ
  • ビフィズス菌(Bifidobacterium属):腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える

(当院ではクレアラボさんの良質のプロバイオティクスをご用意しています!)

👉プレバイオティクス(菌を育てる材料を補う)

  • フラクトオリゴ糖・食物繊維:乳酸菌やビフィズス菌のエサとなり、腸内での働きをサポート

その 2. ビタミンD・オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)で抗炎症ケア

ビタミンDは免疫調整作用、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)には強い抗炎症作用があり、花粉による炎症反応を抑えてくれます。とくにビタミンDは太陽を帯びてお肌で作られるので冬場は低くなりやすいし、日焼け止めの使用や屋内にいる時間が長いので、日本人の9割以上の方でビタミンD不足と言われています。当院でも血液検査でビタミンDの検査をしますがみなさん全然足りてません!!!EPAも足りてませんね😢

👉 ビタミンDの効果

  • 免疫調整作用があり、過剰なアレルギー反応を抑える
  • 皮膚のバリア機能を強化し、乾燥や刺激から肌を守る

きのこ類(とくに干し椎茸)・魚(サケ、サンマ、イワシ)・卵黄などに含まれますが、なかなか補いきれない場合も多いので、サプリメントでの補充もおすすめです。(海外では食品にビタミンDが添加されてるものも多いです。患者さんでは干しいたけのお出しでお吸い物を毎日飲んでる方はビタミンDレベルがしっかり高かったです!)

👉 オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)の効果

  • 炎症を抑えて、アレルギー症状の悪化を防ぐ
  • 肌のターンオーバーを整え、花粉による肌荒れを予防

青魚(サバ、イワシ、アジ)に豊富です。こちらもなかなか食事では取りきれないのでサプリメントでの補充もおすすめです。

 

春はお肌がゆらぎやすい時期ですが、スキンケアとインナーケアを組み合わせることで、花粉による肌トラブルを最小限に抑えることができます

毎日のスキンケアを見直し、お肌に優しい成分を選びながら、体の内側からも免疫バランスを整えて、花粉の季節を快適に過ごしましょう🌿✨

少しの工夫で、お肌の調子は大きく変わります。今のケアが未来の美肌をつくると思って、しっかり対策していきましょうね😊💖

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